あなたは利己主義な夫?利他主義な夫?

公開日:  最終更新日:2016/12/29

 

行政書士 兼 離婚情報コーディネーターの中森です。

 

ある30歳の会社勤めの既婚女性。

子どもはまだいません。家事は夫と分担で行い、夕飯は交代で支度をするという決まりにしています。

夕飯の当番になっていたある日のこと、早めに仕事を切り上げてオフィスを出ようとしていたら上司に

呼び止められました。そして、

「取引先との急な商談があり、これから食事をしながら打ち合わせをしなければならない。

この商談は君に担当させたいので同席してもらえないか?」と言われました。

女性はこの日の夕飯の担当になっていることが気にはなりましたが、自分のキャリアを考えるととても

断れません。とりあえず夫にはメールで「今晩は仕事で遅くなる、ゴメン」とだけ伝え、

会食に同席しました。

 

その女性はそこでこの商談の担当を任されたことが異例の抜擢であることを知ります。

これまでコツコツと地道にこなしてきた仕事の成果を、上司はしっかり評価してくれていたのです。

会食を終えたあとも、上司からの信頼を得たうれしさと、仕事のやりがいを思い描いた時の興奮を

抑えきれず、ウキウキしながら帰宅しました。

 

◆さて、夫は妻をどのように迎えた?

家では夫が待っていました。この迎え方で夫の本性がわかります。

もし、担当の夕飯を作らず遅く帰宅した妻に対して、

「こんなに遅くまで何していたんだ!オレは今までずっと腹を空かせて待って

いたんだぞ!」と怒りをぶつけたとしたら、その夫は明らかに利己主義的です。

なぜなら、妻のうれしそうな表情など眼中になく、自分の満足のことしか考えていないからです。

 

一方、「そんな商談を任されるなんてすごいじゃないか!飯のことなんてどうでも

いいからとっておきのシャンパンでも開けて乾杯しよう!」と一緒に喜んでくれる夫は

利他主義的と言えます。それは、妻のウキウキした姿を見て自分も同じようにうれしくなって

しまう人です。

 

◆利己的な夫と付き合うための妻の工夫

己主義の夫を持つことの最大の問題は、家事や育児といった夫婦共通の課題に無関心で、

妻の労力にタダ乗りしてきます。こうした夫には、あらかじめルールを決めておき、

こうした決めごとをいかに守らせるかということが重要になります。利己主義的な夫は

平然とルールを破ることも考えられます。

 

そのため、夫には「ルールを守ってね」と単なる口約束ではなく、より「信憑性のある脅し」

をかけておかなければなりません。その基本的な考え方は、「離婚のコストを下げておく」

ということです。そうすれば夫も別れ話を切り出されないよう自分勝手な行動を慎むように

なるでしょう。

 

しかし、妻にとって離婚する上での最大のリスクは経済的自立の確保です。

結婚や出産を機に仕事を辞める女性は多いですが、一旦辞めてしまうと復職が難しいため、

経済面を考えたときに離婚を切り出しにくいのは否定できません。それを知っている夫は、

妻に無理難題を押し付けてくる可能性が高くなります。

そんな時、仕事を続けていれば、離婚する際の経済的リスクは大幅に軽減されますし、

結婚しても職場での姓を変えない、財産も夫婦共通のものと個別のものに分けるなども

リスク回避につながります。

利己主義な夫を好きになってしまったら、夫婦という最小単位の組織をうまく運営する

ために自分自身色々な「保険」を掛けておくなどの工夫が必要です。

まあ、一番いいのはこの夫が利己主義⇒利他主義に変わってくれることなのですが。。

 

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