夫婦けんかの口火を切る妻とそれに無関心な夫

公開日:  最終更新日:2016/10/24

カップル1

行政書士 兼 離婚情報コーディネーターの中森です。

 

夫婦けんかの口火を切るのは妻であることが多いようです。しかし、そうなるだけの原因が夫側にも

あります。例えば、ある夫婦の会話で夫は妻に対して軽蔑を込めて、「先に話せば?どうせ、君

の方が話は短いだろうから」と言いました。この会話はけんか言葉ではないにせよ、妻を見下すよ

うな言葉を使った表現です。

この男性は、最初ひどい言葉で会話をはじめ、さらに妻に対して軽蔑をあらわしてしまっています。

こうなると妻も怒りをあらわにしてしまいます。これらは、夫婦のいずれかが否定的な感情を示せば

相手にも伝染することがわかります。夫か妻のどちらかがそのパターンを終わりにしない限り、その先

には大きなトラブルが待ち構えることになります。

 

◆心を閉ざしているか?

心を閉ざしているかどうかは体のしぐさによって確認することができます。けんかになると心を閉ざして

しまうことは、特に夫側によく起こる現象です。例えば、

視線を合わせない、

腕組をする、

無表情の厳しい顔、

肩を怒らす、

物音を立てない、微動だにしない、

といったものです。

 

通常であれば、人は議論に参加したくないと思っているときでも、相手がしゃべっていれば、何かをつぶ

やいたり、「うーん」とか「ああ」とか声を出したりしますし、うなずいたりこめかみに指先を当てたり

などの行為もあったりするので、その時はまだ心を閉ざしていないと思われます。しかし、そうした

小さな動きが消えたとき、それは心を閉ざした信号になります。

 

◆良いけんかをするための技術

お互いためになるけんかをする鍵は、話し合いが違う方向へ発展してしまわないように注意して、潮時を

見て話しを収め、夫婦の間にできたひび割れを修復することです。そしてもっとも重要なことは、夫婦げ

んかを「エスカレートさせない」能力です。

片方だけがその役割を担っている夫婦もいますが、うまくいっている夫婦は、夫と妻の両方が状況次第

で緩和役をつとめています。夫婦げんかの対立を緩和するための技術を下記に挙げてみます。

 

・ゆっくり静かな口調で話す(興奮した口調で話すのは禁物)

・相手の目を見る。腕や脚を組んではいけない。相手が立っていれば自分もたち、座って

 いれば座って、見下ろしたり見上げたりすることなく、目線を同じ高さにして話す。

・必要ならば、休憩をして自分の考えをまとめる。一気にまくし立ててはいけません。

 動揺していて気分を落ち着かせる時間が必要だから、後で話した方がいいと思えば、それ

 を相手にはっきりと伝えます。

 

◆対立をエスカレートさせないために役立つフレーズや単語

・明確化のフレーズ~

「あなたが言いたいのは~」などと、相手の発言を繰り返すのは、あなたが相手の言い分に耳を傾け

いることを明確にします。それは、たとえあなたがその言い分に同意していないとしてもです。

 

・威嚇的でない言葉~

「たぶん~」「もしかしたら~」「どうやら~」「ひょっとして~」といった言葉でしゃべり

はじめると相手に別の可能性について考えさせ、相手の考えに同意しないでいられます。

 

・肯定~

「それはあなたにとって難しいことは、私にもわかる」「今の話はもっともだ」「この問題

をこうしてふたりで解決する努力ができてうれしい」

 

・自由な回答をうながす質問~

「あなたの考えは?」「それならば、どうしたらいいかしら?」

 

 

議論をエスカレートさせないための能力は一種のスキルで、威嚇的でない言葉や明確化のフレーズ、自由

な回答をうながす質問を利用するのは、ちょっとした練習が必要かもしれません。けんかがヒートアップ

してしまうと、そうしたスキルを思い出すのは難しくなるので、使いやすいフレーズをいくつか覚えてお

くと役立ちます。それでも緊張が高まり、声がうわずり、興奮してきたら、「けんかはしたくない」

いうシンプルな一言が事態の悪化を抑えて、衝突を避ける機会をもたらすことがあります。

 

結局のところ、パートナーとけんかしたいと思う人などいませんが、夫婦生活に衝突はつきものです。

けんかをするからといって、結婚生活がうまくいっていないわけではありません。それどころか、ある

程度の日常的なけんかは健全な結婚生活を送っているしるしです。大切なのは、うまいやり方でけんか

をして、より良い夫婦関係を導き出すことです。

 

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