【親の離婚】ブラックフライデーと子どもたちの沈黙
行政書士 兼 離婚情報コーディネーターの中森です。
アメリカの小売店では、11月の第4金曜日からクリスマスにかけてセールが本格化するそうです。
その始まりを「ブラックフライデー」と呼び、スーパーのイオンも今年からその制度を採り入れ
セールを実施するそうです。特に子どもだちは街にイルミネーションが灯ったり、クリスマスの雰囲気
にワクワクしたり一年の中でも一番楽しい季節だと思います。
しかしながら、中には年末に向けて離婚を考えているご夫婦もいらっしゃいます。
そうなると子どもたちにとっては、楽しいはずのクリスマスが一転、悲しい思い出になる時期かも
しれません。
◆親の離婚と子どもの沈黙
離婚の前後を通じて、親には、子の養育に関して、色々な課題が突きつけられます。それは、子どもが
親の破局について、実際に何を考え、何を感じているのかを知ることは、多くの親にとって非常に困難
だからです。たいていの子どもは、親の離婚について、またそれをめぐる自分の複雑な感情について、
ほとんど何もしゃべりませんが、これにはさまざまな理由があります。
◆表現方法がわからない
子どもはいつも自分の感情を理解しているとは限りませんし、発達段階にもよりますが、感情を表す
言葉を知らなかったり、それを説明する力がないこともあります。また、不安を感じていれば、複雑な
感情を整理して表現することがさらに難しくなります。
◆感情のスイッチを切っている
子どもによっては、家庭問題を心配するあまり、自分の感情を凍結してしまう場合もあります。子ども
が口を閉ざすのは、つらい感情のスイッチを切り、何らかの苦痛から身を守ろうとするときに使われる
対処メカニズムの一つなのです。
◆波紋が広がらないようにしている
子どもは、一方の親、または両方の親が怒っていたり、落ち込んでいたり、ちょっとしたことで傷つい
てしまったり自分の問題で頭がいっぱいのときには、沈黙しがちです。もし、状況が一触即発のように
見えたら、子どもは、本能的に見たことを口にするのをためらいます。そして、かたくなに現状維持に
固執し、ほんの少しでも、波紋が広がらないように気をつけるのです。
◆親の負担を増やしたくない
子どもは、しばしば自分が心から愛して親を気遣い、支えになりたいと思っています。そのため、悲しい
思いや心配をかけたくなくて黙っていることも少なくありません。つまり、親の負担を増やしたくない、
という気持ちがそうさせています。ある女の子は両親の口論の中に自分の名前が繰り返し出てくるのを
聞いて、「わたしがこの争いの原因じゃないかと思えてくるの…」と悲しそうに語っていました。
◆黙っていればまたみんなで一緒に暮らせるかもしれない…
子どもは親が和解するか、少なくとも休戦状態になることを強く願っています。この場合、何も言わない
でいることが最も安全な対処法のように思われます。黙っていれば、またみんなで一緒に暮らしたい、
という望みに悪影響を与える心配がないからです。
3組に1組の夫婦が離婚してしまう現在、子どもたちは自分の気持ちを隠し、孤立しがちです。
子どもたちは意識して黙っていますが、本当のところは親に心中を察してもらい、親と自由に話し合える
ようになること渇望しています。
自分の日常的な活動に関わってもらうだけではなく、話を聞いてもらい、心の奥底の気持ちを理解して
もらいたいと思っています。とりわけ、自分の悲しみや不安に気付いて、できる限りそれを取り除いてほ
しいと願っているのです。
親にとって大切なことは、子どもの沈黙の意味を理解することであり、そして、子どもが安全で守ら
れていると感じられる環境を作ることが、子どもたちにとってなによりの救いになります。
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なかもり法務相談事務所は、離婚問題という先の
見えない暗闇に灯りをともし、再び子どもと笑顔で
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