「仮面夫婦」でいるという選択

公開日: 

仮面

 

 

行政書士 兼 離婚情報コーディネーターの中森です。

 

はたから見れば、ごく普通の夫婦。

しかし、夫婦関係は実質的に破綻しているという「仮面夫婦」。

夫婦関係がどんなに冷めたものであっても、離婚を選択

しない夫婦も少なくありません。

 

もはや人生のパートナーとはいえない相手と夫婦という

仮面をかぶり続ける背景には、離婚にはさまざまな困難

があること、さらに、夫婦であり続けることにそれなり

メリットを見出しているからです。

 

離婚によって得られるメリットと、夫婦であり続けること

のメリットをはかりにかけて、後者のメリットが高ければ

「仮面夫婦」を選択することがあっても不思議ではありません。

妥協の産物であったり、体裁をとりつくろうために続けている

夫婦関係でも、それなりに満足している場合もあるのです。

 

 

◆中高年夫婦のパターン

結婚生活が長い中高年にはいくつかの夫婦のパターンがあります。

 

・関係性達成型

二人の間の関係性についてお互いに納得しており、

良好なパートナーシップが確立している。

 

・表面的関係性型

表面的にはそれなりに安定しているが、

夫婦としてのパートナー関係は不十分。

 

・妥協的関係性型

願いどおりの関係性ではないが、どちらか、

もしくは双方が妥協し、それなりに安定している。

 

・独立的関係性型

夫婦がそれぞれに独立した人生を歩んでおり、

干渉しあわない関係。

 

・献身的関係性型

主に妻から夫への一方的な献身によって

関係が保たれているもの。

 

・関係性拡散型

夫婦関係は破綻しており、夫婦間で

コミュニケーションが成立しない。

 

 

◆夫婦でいるための要素とは…?

満足のいく夫婦関係ではなくても、不満でいっぱいの

妻が離婚を切り出すとはかぎりません。

離婚をするか?

たとえ仮面でも夫婦であることを続けるか?・・・

これらをはかりにかける要素は主に3つにまとめられます。

 

 

①メリット

年金の分割制度などがあるとはいえ、生活するのに

十分な年金が受給できるかどうかわかりません。

夫の収入という経済面のほか、社会的な信用、

情緒的な安定、性的な満足といったメリットも

はかりにかけています。

 

②障害

離婚をすると、子どもの就職や結婚に差し支える

といった社会的なデメリットもないとはいえません。

親など周囲の落胆もあるでしょう。

離婚に関する夫との話し合いもスムーズには

いかないでしょうし、法的な手続きにも

エネルギーが必要です。

 

③生活の場

離婚をしても、かわりのパートナーがいるわけではなく、

ひとりになってしまう。。

あるいは、路頭に迷いそうな自分を受け入れてくれる

実家がもうない、子どもたちもアテにできないなど、

生活の場の見込みが立たない。

 

 

これらから、

「そんなに苦労するぐらいなら、今のままでがまんしよう」。。

と思う女性も少なくありません。

しかし、「仮面夫婦」と感じているのは妻だけで、

夫は「そこそこ、うまくいっている夫婦だ」

と感じている場合もあります。

 

 

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