「愛情がない」は離婚理由になるのか?

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行政書士 兼 離婚コーディネーターの中森です。

 

「離婚したい」と切り出され、その理由が「愛情の喪失」

言われた時、それは離婚原因の理由になるのでしょうか?

 

結婚して長い時間が経てば、最初に夫婦になったときと

同じような愛情を相手に感じなくなることもあります。

 

しかし、最初の恋愛感情と同じような思いはなくなっても、

その代わりに時間経過によって共同生活の実績が積み重なり、

その夫婦に相応しい精神的な絆が形成されていくものです。

 

 

◆「愛情がない」は離婚理由になるか?

「愛情の喪失」とはこのような結びつきがなく、しかもそれを

形成しようと努力する基盤もない状態を言うと考えられます。

 

そう考えると決していい加減な理由ではないことがわかってきます。

ただ、この「愛情の喪失」が直ちに法律上の離婚原因になるか

いうと、必ずしもそうでないのが難しいところです。

 

 

夫婦の結びつきは、お互いの精神的な結びつきだけではなく、

経済的・社会的な意味での結びつきもあるでしょう。

また、子どもがいる場合は夫婦お互いが協力し、果たすべき役割

もあります。

 

これらの事情を考慮すれば、精神的な結びつきが欠けている

だけでは離婚が認められない場合も少なくありません。

逆に、その他の面での結びつきが残っているために、精神的な

結びつきが修復される可能性がある、ということで離婚が

認められないケースもあります。

 

 

◆愛情が冷めることに無防備!?

例えば、夫婦間の葛藤を生み出す原因として、

仕事が生きがいの夫 VS 家庭重視の妻

休日は自分の趣味を大事にしたい夫 VS 夫に父親としての関りを期待する妻

 

など、夫婦が生活していく中で、お互いの意味付けや

優先順位をめぐって夫婦の対立が深くなることがあります。

 

 

また、下記のような考え方も夫婦間の葛藤を高めます。

 

自分の収入は自分のもの ⇒生活費を渡さない、浪費

相手に期待するものがないから貢献しない ⇒扶養放棄

夫婦間の力関係にこだわる ⇒性関係の強要、暴力的支配

家族のために我慢すべきである ⇒自由の拘束、犠牲の強要

自分の生活が大事 ⇒同居に応じない・家庭をかえりみない

 

 

◆私たちが「無防備」!?

夫婦間の対立が生み出すのもに対して、私たち、そして社会的

にまだまだ「無防備」と言われています。具体的には…

 

①愛情が冷める可能性に対して無防備。

 

②今日の夫婦関係は、建前として「平等」だが、実質的には

 平等であると言い難い。

 夫婦間の経済格差、力で相手を支配する、などに無防備。

 

③夫婦ともに離婚の可能性に対して無防備。

 

④夫婦間の葛藤を当事者のみで解決することは容易ではない。

 しかし、そういった社会的認識が低いため、解決を支援する

 相談・仲裁などの機能が不十分であることに対して無防備。

 

 

私たちに求められるのは、夫婦は「よい夫婦げんかの仕方」

を身に付けること、そして社会的には相談・保護・仲裁などの

機能を果たす機関の充実が求められています。

 

 

 

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