離婚と男の生きづらさを考える

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行政書士 兼 離婚情報コーディネーターの中森です。

 

2016年10月23日に栃木県宇都宮市で爆発事件がありました。

「テロか?」と言われるほど大規模な爆発でしたが、

元自衛官の容疑者が起こした事件として扱われました。

 

容疑者は爆発とともに自殺したようですが、背景にはDV

(ドメスティックバイオレンス)訴訟で敗訴し、また老後の生活資金

も没収されたことによる恨みと悲観にくれる内容だったようです。

ネットニュース⇒■

 

 

■DV加害者の言い分

この事件の詳細は不明な点が多いので、事件そのものに関する

コメントは控えたいと思いますが、このような男性が起こす

事件の背景には、

 

「男は強くあるべき」

「弱音を吐かない」

など

男性役割意識を強く持っている男性が多いと思われます。

自身のDVが原因で妻から離婚の調停を出されたある男性は言います。

 

「妻はあなたの行為はDVだと言った。

しかし、毎晩、妻の小言を聞かされ、いくら口で説明しても理解

してくれない。そのようなときには殴り合いになることもあった。

むしろ私の方が妻の暴言による被害者だ。

この事情を家庭裁判所の調停員にいくら説明してもわかってくれない。

DV法は女性が被害届を出すと警察も役所も調停員までもが男性を

加害者にしてしまう」

 

また、

「夫婦げんかの際、女房は昔の出来事を持ち出し、挑発してくる。

いくら説明してもわかろうともしない。

そんな時、つい手がでてしまうこともある。するとDVだと言って訴える

。女房の方が言葉による暴力ではないですか?」

と暴力がやむを得なかったことを訴えていました。

 

 

■男性は何に腹を立てている?

この男性は、自分の言い分を世間も警察も裁判所も聴いてくれない

ことに腹を立てています。

 

この場合、まずは男性の言い分に耳を傾ける(傾聴する)

必要があります。あふれるコップにいくら水を注いでも

こぼれるだけですが、

コップの水をいくらか飲んで空きを作ることで、新たな水

を注ぐことができます。

そんなイメージで、男性の溜まった不満を吐き出してもらいます。

 

そうすると感情が少し落ち着いてきます。

そして、この男性が感情を吐き出し少し落ち着いた頃を

見計らって、いかなる理由があろうとも殴る行為はDVであり、

犯罪行為であることを話し合います。

また、怒りを暴力に向けないワークショップを行うことも有効です。

 

そうして、DVは犯罪であり、被害者の抱く恐ろしさ、痛さ、悔しさ、悲しさ

と言った心情を加害者が考えられるような働きかけをしてみます。

その際は、暴力行為は否定しても、その人の人格までは否定しないことが大切です。

 

 

◆悩みの感情を受け止める

一般的に男性は喜怒哀楽の感情のうち、怒りの感情以外あまり出さない、

と言われます。

しかし、恨みや悲しみなど、色々な感情に焦点を当てた相談対応や

カウンセリングを行い色々な感情を受け止めることで、自分自身が

持つ本来の冷静な判断力を呼び起こすことができるようになるの

だと思います。

 

今回の事件で容疑者はSNSなどで、家庭裁判所や行政の不満や批判を

していたようですが、その感情が一方通行であり、適切に受け止めてもらえ

なかった苛立ちも感じていたと思われます。

 

また「男は弱さを見せられない」といった男性なら誰もが持っている

プライドも生きづらさの原因の一つになっていたのかもしれません。

 

 

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