母性神話と母親の孤独
行政書士 兼 離婚情報コーディネーターの中森です。
ブログや掲示板には、子育てする母親の孤立感がいかにキツイか、
という記事をよく目にします。
今は地域の自治体などではそういった母親に向けての公的サービス
を色々と行っています。
しかし、それも知らないまま追いつめられてしまって
いるお母さんもいます。
また、子育てに対して、夫もそこまで協力的でないため、
ますます孤立感が深まっている現状もあります。
特に子育て世帯は地域のコミュニティから孤立しがちに
なります。
また、家のことで他の人たちに助けを頼むのは恥であり、
周りに頼むのがとてもつらいと感じているお母さんは
多いのではないでしょうか?
実際、子どもが熱を出したりしたときに誰に頼むかと尋ねると、
7割くらいが実母、
お姑さんが4割
くらいで、公共の保育所とか、病児保育は2割程度と少なく、
子育て世帯にとって近所に身内や実家があるということが
いかに重要かがわかります。
そんなお母さんたち、みなさん真面目な方が多いのです。
それまで毎日毎日、仕事をやっていた人が仕事を辞めて、
子育てと全面的に向かい合います。
しかし、授乳前後で子どもの体重が増えるかどうかを毎日測って、
そのグラム数を記録したりするうち、頭がおかしくなりそうに
なってしまったり、
子育てサークルに入ってはみたものの、そこはお受験系でいたたまれ
なくなったり、幼稚園ママ同士だと、子どもが同じ年なので
ライバル関係になったりして、息が詰まるなど。。
周りのママ友たちと比べてしまい、公的な支援があると
知っていても、それを利用してしまうと
「自分は母親として失格なんだ」と思い、できれば
利用したくないという方も多いのかもしれません。
◆「母性神話」で苦しむ母親
2010年に大阪で風俗店に働く23歳のシングルマザーが
3歳と1歳の二児をマンションに置き去りにし、餓死させた
「大阪二児置き去り死事件」。
あのお母さんは、あれだけ孤立しているにもかかわらず、
そして夜のお商売で預け先なども紹介されているにもかかわらず、
結局、預けきれませんでした。
家庭内に公的なものが入ってきて、自分の日常に負荷をかける
ということ自体が、もう耐えられなかったようです。
ある程度納得してしまうと公的な支援を使いこなすことは
可能ですし、それだけの社会資源はあるのですが、
そういうことを良しとしない、またはできない状況にある
お母さんたちの見えない孤立状況はどんどん深まって
いるように思います。
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見えない暗闇に灯りをともし、再び子どもと笑顔で
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