面会交流をうまく行うためには…
最近では、別居・離婚後も子と父との面会交流を行うことが
通常であるという認識が広まっており、面会交流を否定しない
母親も増えているいます。
しかし、一方で、かたくなに父と子との面会交流を拒否する
母親もいます。
このような場合、母親が徹底的に面会交流を拒否している間
に子どもは成長し、父親は子の成長に関わることができない
ばかりか、子は母親の影響を受けて、父親に対する憎悪の
感情を植え付けられていることもあります。
◆面会交流を拒否する妻の気持ち
夫との離婚をめぐる一連のやりとりの中で、妻は夫に
対し憎悪や嫌悪感を抱いているのが一般的です。
そのため、自分の分身とも言える子が父に会うことに
抵抗感を持つ母も少なくありませんし、むしろそれが
普通とも言えます。
また、自分の子育てに自信を持っている妻は、比較的柔軟に
面会交流を認める傾向があります。
例えば、仕事が入ってしまい子どもの世話をしてくれる
人が見つからない時には、離婚後も父親に子どもを預ける母
もいます。その人曰く、「子どものことを一番にわかって
くれているのは父だから、安心して預けられる」とおっしゃいます。
逆に自分の子育てに自信がなく、
「子が自分よりも父の方が良いと言い出すのではないか?」
などと不安に抱いている母は、面会交流に消極的になりがちです。
こういったことからも、面会交流をうまく進めるためには、
「母がなぜ面会交流を拒否するのか?」
その理由をよく推測し、その理由を取り除く努力を
することが大切になってきます。
◆面会交流をうまくおこなうために父親が注意すべき点
できるだけ先に養育費を支払う
「面会交流と養育費は、法律上リンクしない」と言われています。
また、母は法律上、父が養育費を支払わないことを理由に、
面会交流を拒むことはできません。
しかし、実際には、子を監護している母側の心情としては、
父が養育費を支払わないで面会交流を要求してくる場合には、
到底それを承諾する気持ちになれないでしょう。
したがって、父としては、まず養育費を毎月きちんと遅れずに
支払うことが大切です。それによって母側の信頼を得ること
にもなります。
面会交流実施の具体的なイメージをつかむこと
妻との同居中、仕事に忙しく子育てにあまり関わっていなかった
父親の場合には、抽象的に面会交流を要求するだけで、
具体的にどのようにして面会交流を行うかについての
イメージを作れない人もいます。
子の年齢や好みなどに応じて、例えば、
・公園でサッカーや野球をするのか?
・子が習っているピアノの発表会に行くのか?
・保育園や学校の運動会や参観日に行くのか?
・子どもの勉強を見てあげるのか?
といった具体的な面会交流の方法を考えて、
これを母親に提案することも大切です。
具体的な面会交流の方法を考えるなかで、
これらは、子や母の気持ちを推測するきっかけ
にもなるかもしれません。
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