親が不意に家を出たとき、子どもにどう伝える?

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子ども

行政書士 兼 離婚情報コーディネーターの中森です。

 

一方の親が断りもなく突然家を出ると、他方の親はそれを子どもに告げなければならないという

難しい課題を押し付けられます。突然の家出の主な理由としては、アルコール依存、事件の加害者、薬物

乱用、情緒障がい、不倫、など複雑な大人の問題が挙げられます。

このような状況は、突然取り残された親にとっては辛いことです。しかし、子どもはこの新しい現実を

理解し、それに対応しなければいけないので、更につらい状況に追い込まれます。

 

◆子どもは「自分のせいだ」と思ってしまう

子どもは自分の年齢にふさわしい正確な情報が得られないと、分からないことを、最悪の不安や妄想と

入れ替えてしまいます。例えば、「きっと、ぼくがいい子じゃなかったからだ。それか、可愛がれる

ような子どもじゃなかったのがいけないんだ。お父さん(お母さん)は、ぼくがお片付けをしなかった

り、妹とけんかをしたことを怒って出て行ったんだ」と思うかもしれません。

 

◆年齢に応じた「正確な事実」を伝える

子どもには、親が出て行ったのは、解決しなければならない大人の問題のせいで、子どもとは何の関係も

ないし、子どもが可愛らしいかどうかは関係ない、と説明してあげなければなりません。

ときには、子どもをつらい現実から守ってやりたいと願うあまり、残された親が他方の親の不在の理由を

「お父さんは長期出張なのよ」などとでっち上げることがあります。また、単に「お母さんはいなくなっ

た」とだけ告げることもあるでしょう。そのような言葉はたいてい、子どもを守りたいという潜在的な

願望から出ています。しかし、その口実は子どもの心に大きな空白を作り、それはほとんどいつも悲観

的な憶測で満たされてしまいます。

 

情報がないため、子どもは自分が完全に頼りきっている親が、重要な秘密を隠しているのではないか、

としばしば不安になります。そんな秘密主義から恥の意識が生まれることが多く、その親と子どもの関係

損なわれることがあります。なので、親としては「ことこまかな話」を共有するのは避けるべきだとし

ても、子どもに、他方の親の不在について、その年にふさわしい正確な事実を知らせ、さらに、変

わらぬ愛を約束して安心させる必要があります。それは、子どもにとっても大きな救いとなります。

 

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