ある日突然、妻から離婚をつきつけられる
行政書士 兼 離婚情報コーディネーターの中森です。
離婚したときBさんは結婚17年目で42歳、妻は40歳。中学生・小学生の3人の子どもがいました。
◆一軒家を購入したことがすべての始まりだった…
Bさんの仕事はプログラマーで残業も多く、繁忙期には会社に泊まり込んで仕事に没頭する
こともありました。数年前、マンション住まいから新築の一軒家に買い替えたのですが、
マンションが売り切れず、結局200万円の損失がありました。
ギリギリの生活設計にこれが食い込んで家計を圧迫、外からみれば流行の白い家でしたが、
その内側の生活設計は苦しいものになっていました。そのやりくりもあって妻は近くの
スーパーのパートに出るようになりました。
◆週末も妻がパート出勤を始めて…
妻は、当初は子どもたちのためにと週末の土日は家にいましたが、やがてその週末もパートに
出かけるようになって家の中が乱れ始めました。そんな中、Bさんも仕事で頑張り、残業は
自分でも予想以上の手当てになってきたので家計にゆとりがでてきました。
そこで妻に「土日のパートは控えて欲しい」「家庭を守って欲しい」と頼みましたが、
妻はこれを無視して仕事を続けました。今思えば、この頃から妻はBさんに口をきかなくなって
いました。
◆夫を極端に避けるようになる
夜は夫婦の寝室は別々になり、妻は末の子と寝たりしています。そして夫が近づくのを極端に
避けて、Bさんが夫婦生活を求めようとすると、「お金をあげますから、外でしてきてください」
と言うようになっていました。
最小限の会話も、しまいにはリビングのテーブルに置くメモの交換やメールだけになっていました。
Bさんはだんだん家に帰る足も重くなり、つい飲み屋で時間をつぶし、妻とは顔を会せないですむ
深夜の帰宅になっていきました。
こうした家庭内別居が約2年間続き、妻の夫に対する態度はますます悪化。Bさんが帰宅すると、
妻の仕事仲間だというスーパーの店員たち男女が酒盛りをしていたり、夜中にかかった電話で
出かけた妻が朝帰りするということもでてきたのです。思いあまってBさんがこの無軌道を
とがめると、「私の人生なのだから口出ししないで!」と妻はやり返してきます。
ついには相談を持ちかけた妻の父と兄が遠方からかけつけ、家族会議となったのでした。
◆話し合いも、もの別れに…
妻の父と兄もBさんに好意的な意見で、「まだやり直す余地がある」と言ってくれましたが、
妻はこれを強く否定し、
「こうなった理由にこれといった決定的なものはない。
積もり積もった不満が爆発したまで。妻としてはもうやっていけない。
これ以上、妻役を求めるなら子どもを連れて出ていきます」
と言って譲りません。Bさんにすれば、妻の言動には許しがたいものがありましたが、
「出ていけ!」と追い出せば結局、子どもたちに会えなくなり、不幸に巻き込むこと
になっていく。。。
無念を飲み込んでBさんは離婚に承諾しました。
◆家を手放すことに…
生活の立て直しには家を手放し、まずは住宅ローンの残債を清算しました。その上で手元に
残った差額の半分にあたる500万円を妻への財産分与として渡しました。Bさんは、
妻に対して慰謝料の請求をしたいほど苦痛でしたが、妻の周辺にチラホラする異性問題を
取り上げてドロ試合をしたくなかったのです。
Bさんが妻への異性問題の損害賠償を追求しないかわりに、妻側も夫に対してこれまでの不満を
取り上げないという合意に達しました。子どもたちへの養育費は月額1人あたり3万円
として3人分で合計9万円をBさんは毎月滞りなく送金しています。
母親と一緒にいたいと言った子どもたちと妻は母子家庭優先の待遇を受けて公団住宅に入り、
Bさんは賃貸アパートでの独身生活になって5年が過ぎました。
長男はサッカーの特待生が決まりました。折に触れ父子で会っていましたが、Bさんには
こうした子どもの成長が楽しみでもあり心の支えになっています。
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なかもり法務相談事務所は、離婚問題という先の
見えない暗闇に灯りをともし、再び子どもと笑顔で
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