暴力の正当化と「おまえのために言っているんだ」という口実

公開日:  最終更新日:2019/02/14

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行政書士 兼 離婚情報コーディネーターの中森です。

 

子どもに暴力を振るう親。

よくあるケースとして、暴力を振ることを他人のせい

にするのではなく、「お前のためにこうするのだ!」

と正当化する親です。

(これはパートナーや会社の上司なども当てはまります)

 

世の中には、いまだに体罰こそ子どもの教育には欠かせ

ない手段と信じている親はたくさんいます。

体罰を肯定する親の中には、子どもというのは生来悪い

ことをするように生まれついていると信じている人が

いることです。

だから悪くならないように厳しく叩いて矯正しない

といけないという思考になってしまいます。

 

「私もそうやって育てられたんだ。

たまに叩かれたくらいではどうってことない」とか

 

「悪さをすれば(言うことを聞かなければ)

どういうことになるのか、わからせなくてはいけなんだ」

などがその言い分です。

 

なかには

体罰は子どもを強くするために必要な儀式であり、

子どもはそういう試練に耐えなくては強くなれない」

と、体罰を正当化する親もいます。

 

 

◆体罰の効果は何もない

しかし、近年の研究によると、体罰によって実際に

子どもが特に強くたくましく育つということはなく、

好ましくない行為をした時の罰としても役に立たない

ことが示されています。

 

体罰は一時的な押さえつける効果があるだけで、

子どもの心には強い怒りや復讐心、自己嫌悪、

大人に対する不信感などを生じさせ、むしろ

障害になるというのが事実です。

そういった悪影響は、どのような一時的な効果をも

帳消しにして余りある行為なのです。

 

 

◆「お前のために言っているんだ」

残酷で屈辱的な口汚い言葉で子どもを傷つけながら、

 

「お前をもっとましな人間にするためだ」

とか

「世の中は厳しいんだ。それに耐えられる

人間になるよう教えているんだ」

などと言って正当化する親は多くいます。

 

こういう親は、実際には虐待しているのに、

表向き「教えていのだ!」という仮面をかぶっている

ため、被害者の子どもは大人になってもその有害性が

なかなかわかりません。

なかには、とにかく子どもをけなしてばかりいる

親がいる。

 

子どもは「怒られている自分が悪いのだろ」とは

感じても、やはりすっきりした気分にはなれません。

後ろめたい気持ちに反発が混ざり合い、自分が何かを

ちゃんとやれているかと思えることがなく、これでは

自信など生まれるわけがありません。

 

何かがうまくできたと思った時でも、一言のけなし

その気持ちはしぼんでしまう。

自信を育てなければならない大切な時期に、励まされる

のではなくけなされるのでは、自信の芽は摘まれてしまう

のです。

しかし、親は「わからせてやるため」と言う理由をつけています。

 

 

◆自信のない自分を隠している

こういう親は、実は自分に能力がないことに対して

フラストレーションを抱えています。

なかには子どもをけなすことで自分の優越性を示そう

とする親もいますが、そういう親は、そのような行動

することによって自信のない自分を隠しているのです。

 

そんな親は子どもをクラスメートの前でこき下ろして

恥ずかしい思いをさせるようなことも平気で行います。

思春期の子どもたちにとってそれはもっとも恐ろしいことです。

しかし、そんな子どもの気持ちより自分の気持ちのほうが常に

大事だと思っているのです。

 

 

 

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